こんな方におすすめ
- ワンオペで車を使って帰省をする予定がある人
- 新幹線と車と、どちらで子連れ帰省をするか迷っている人
- 子供を乗せて車移動をすることが今現在、苦痛な人
年末年始やゴールデンウィーク、お盆など実家に帰省する連休は年に数回あります。
しかし、必ずしも両親そろって実家に帰省できるものではありません。
もし大人一人で車に子供を乗せて帰省をする場合、不安な気持ちが大いにあると思います。
私自身、夫はなかなか帰省できないので、実家に帰る時はいつも大人一人です。
そして子供が2人いるので車移動という手段をとっています。
本記事では、そんな私の経験から、車でワンオペ子連れ帰省をする際のメリットやデメリット、子供の過ごし方とさまざまな対策についてご紹介します。
「車×ワンオペ」の子連れ帰省をするメリット
周囲を気にせず過ごせる
車で帰省をする際の最大のメリットは”子供が泣いても騒いでも周囲の目を気にせずいられる”ということです。
子供は泣いたりはしゃいだりと自由です(笑)
赤ちゃんの場合は泣くことが仕事なので、泣く頻度も多いでしょう。
しかし大人が一人しかいなかったら、子供が大きな声を出さないように自分が常に気を遣わなければいけません。
実家までの距離にもよりますが、遠ければ遠いほど、そして子供に人数が多ければ多いほど大変さは倍増です。
親は気疲れして、目的地に到着するまでに体力がゼロになってしまうかもしれませんね。
車で帰省すれば、たとえ大人が自分一人だとしても、周りの目は全く気にせずに過ごせるので気持ちは楽ですよ。
子供が寝た時に楽
帰省先まで新幹線や電車移動をする場合、子供が寝てしまうと動きづらくなります。
起きてくれたとしても、寝起きのぐずりがあると大変です。
また、子供が2人以上の場合、それぞれの年齢が低ければ低いほど、どちらも寝てしまうリスクがあるでしょう。
親一人で帰省する際は、車という手段を選べば、いつ寝られても、チャイルドシートの中で寝てくれるだけなので苦労しません。
荷物をたくさん運べる
帰省となると宿泊するので荷物がかさばるでしょう。
大人が一人で子供を連れて帰ると、完全に人手不足です。
子供は大人と違って、成長段階によって洋服のサイズも違います。
赤ちゃんの場合は使うアイテムも多く、おむつもたくさん必要です。
帰省先で購入できるものもありますが、「自宅にあるのにわざわざ現地で買うのはもったいない」と感じる方もいるでしょう。
車で帰省先まで行けば、荷物の量は気にせず積めますし、荷物を減らす必要はありませんね。
交通費が抑えられる
帰省先までの距離にもよりますが、基本的に新幹線を利用するより車で移動した方が経済的です。
未就学児の場合は、大人の膝に座らせれば電車賃・新幹線代はかかりません。
しかし、子供が2人以上いる場合は大人1席分だけでは狭いでしょう。
ましてや年末年始やゴールデンウィークなど帰省ラッシュがある場合は混雑するため、自由席を確保することは困難です。
車で帰省すれば、人数が何人であれ、かかるガソリン代と高速道路代は変わらないので、安く済む場合があります。
「車×ワンオペ」の子連れ帰省をするデメリット
渋滞に巻き込まれる可能性がある
車で帰省する場合、帰省ラッシュ・Uターンラッシュといった渋滞にはまる可能性があります。
自分だけでなく親の都合にも合わせると、どうしても渋滞が起きやすい休日・祝日に帰省することになるからです。
子連れで渋滞にはまると、長い間座っていられず、ぐずったり泣き続けるなど最悪な事態に陥ります。
子供の相手をする大人が自分一人の場合、運転をしながら子供をあやさなければいけず、運転に集中できません。
はっきりとした所要時間が読めない
電車や新幹線は時刻表がありますが、車移動は渋滞次第で所要時間が変わります。
ラッシュを避けたとしても、事故渋滞が起きる可能性もあるのでわかりません。
子供のお昼寝やトイレのスケジュールを考慮して出発したとしても、渋滞するとずれてしまいます。
ワンオペで車で帰省する場合、目的地までにかかる時間が変則的であることを心得ておく必要があるでしょう。
集中力が必要&疲れが出る
車の運転は集中力を使うため、当然、運転手は疲労します。
そして運転手である自分だけしか大人がいなかったら、自分が子供の相手をしながら運転をするのでなおさら疲れます。
事故を起こさぬよう運転に集中しながらも、子供の面倒をみていると頭がフル回転です。
目的地に着くと集中力が切れて、どっと疲れが出るでしょう。
車の中で子供はどう過ごす?何する?
親が一人で子供達を連れて帰省する場合、子供は車内で何をして過ごすのでしょうか?
おもちゃで遊ぶ
子供が普段使っているお気に入りのおもちゃを車内に持ち込むと良いでしょう。
赤ちゃんの場合はチャイルドシートや手すりにぶら下げられるメリーのようなものがおすすめです。
床に落としてしまうと、運転手である自分しか拾うことができないので、落下防止に気をつけましょう。
我が家では、車内の床に落としてしまった時のために、おもちゃは複数を用意しています。
参考
おもちゃの落下防止対策として、便利なアイテムもありますよ♪
おやつ・軽食を食べる
子供の間をもたせる手っ取り早い方法はやはり、おやつ・お菓子を食べることでしょう。
好きなおやつやお菓子、おにぎりやフルーツなどを準備しておくことをおすすめします。
我が家には子供が2人いるので、
・フルーツは2つのタッパーに分けて入れる
・お菓子は個包装のものに事前に切れ込みを入れておく
・おにぎりは小さめサイズにする
などと、子供が一人でも食べやすいように対策をしています。
運転手である自分は、できる限り運転に集中できるよう、事前の準備が大切です!
タブレット・テレビ・DVDを観る
車内で子供に飽きることなく乗車していてほしい場合は、タブレットやモニターなどで動画をみせる方法が一番でしょう。
普段自宅で観ているアニメを車内に持ち込めば、楽しく過ごせます。
車にモニターが設置されていない場合は、別で購入したタブレットを前の座席のヘッドレストに取り付けることも可能です。
AmazonのプライムビデオやHuluなら、長編動画・長編アニメがたくさんそろっています。
ワンオペで車移動をする場合は、出発してからチャンネルを変えることはできないので、長編動画・長編アニメがおすすめです。
寝る
子供が車の中で寝てくれている間は、一番運転に専念できるでしょう。
子供自身も、チャイルドシートの中で動かずに数時間起きて過ごすよりは、寝ている方が楽です。
ずっと寝ていることはなくても、時間稼ぎにはなります。
子供がすんなりと寝られるように、車に乗る前に寝かせずに全力で遊ばせておくと良いですよ♪
「車×ワンオペ」の子連れ帰省をする時のコツ&注意点
親一人で車で子連れ帰省をする場合は、事前の対策が必須です。
行き当たりばったりではなく、前もって調査し予測を立て、不測の事態にも対応できるようにしておけば安心ですよ♪
トイレ対策
おむつの場合
子供がおむつを履いている年齢なら、
・出発直前に必ずおむつを新しいものにする
・どこでおむつ交換ができるかをシミュレーションしておく
と良いでしょう。
高速道路を利用する場合はサービスエリアの位置を確認しておけば安心です。
ワンオペの場合、運転中に調べることができないので、事前確認は必須です。
トイレトレーニング中の場合
トイレトレーニングのどの段階かにもよりますが、
まだトイレトレーニングを始めたばかりの場合
・おむつで車に乗せる
・トイレに行きたいと言われたら、最寄りの休憩場所でトイレに行く
ほとんどパンツで過ごせるようになった場合
・出発直前にトイレに行かせる
・トイレ休憩の場所をチェックしておく
・トイレに行きたいかこまめに聞く
というように、お子さんの様子によって状況は変わります。
トイレトレーニングを始めたばかりなら、長時間の車移動は特別ということでおむつにしても良いでしょう。
しかし、せっかくパンツに慣れてきたのなら、「車に乗る時もパンツ」という認識にさせることをおすすめします。
その時期なら、ある程度のトイレの間隔もつかめてきていると思うので、事前にトイレがある休憩場所をチェックしておきましょう。
高速道路の場合は”サービスエリアがしばらくない”、ということが多いのです。
そのため、サービスエリアに近づいてきたら、通り過ぎる前にトイレに行く必要があるか本人に聞くと良いですよ♪
おむつを卒業している場合
トイレトレーニングを完了したら、
・出発直前にトイレに行かせる
・トイレ休憩の場所をチェックしておく
という出発前の準備が肝心になるでしょう。
途中でトイレに行きたいと言われても、この時期ならある程度は我慢できると思います。
焦らずに次のトイレ休憩地点に向かいましょう。
参考
万が一、渋滞などでトイレに間に合わない!という緊急事態に備えて、携帯トイレを車に積んでおくと安心ですよ♪
乗り物酔い対策
子供の乗り物酔い対策として、
・車に慣れておく
・前の日にしっかり睡眠をとらせる
・空腹を避ける
・車内に芳香剤を置かない
といったことが事前にできます。
生まれた時から車生活の子は車酔いをしませんが、車に慣れていない子は酔ってしまう場合があります。
「体調を整えておく」ことと「車内の空気を良くする」ことに注目しましょう。
ぐずり対策
車移動中に子供がぐずる理由は、「お腹空いた」「つまらない」「眠い」のどれかでしょう。
ワンオペの場合、自分以外に子供をあやす人はいません。
そのため、ぐずった時のために、いくつかアイテムを用意しておくことをおすすめします。
・おやつ/お菓子/軽食
・お気に入りのおもちゃ
・テレビやタブレット
眠いことがぐずりの原因なら、お昼寝の感覚的になんとなく予想がつくでしょう。
子供がぐずって泣いても、焦らずに様子を見て、何を差し出すべきか判断してください。
普段、大人が抱っこしないと寝ない子も、本当に眠かったら車に揺られていつかは寝るでしょう。
泣き続けていたら、運転している親は「泣き止ませなければ!」と必死になってしまうかもしれません。
しかし、そこは「自分以外に今あやせる人はいないんだ」と諦めて、寝るのを待ちましょう。
渋滞対策
道路の渋滞予想はインターネットで調べればわかる部分もあるので、あらかじめ渋滞予想をチェックしましょう。
特に年末年始やゴールデンウィーク、お盆の期間は渋滞が必ず起きます。
1人で子供を車に乗せて移動をするのなら、渋滞を避けた時間をねらうしかないでしょう。
渋滞にはまって動けず、子供も飽きてぐずってしまったら最悪ですよ!!
寝る時間をねらって移動すべし!
ワンオペで車を運転して帰省するなら、子供の寝るタイミングに合わせて出発すると運転に集中できます。
お昼寝のタイミングや夜の睡眠中に合わせて出発するのです。
自宅~実家までの距離が長いと、全工程で寝てくれることは難しいかもしれません。
しかし、自分一人で子供を連れて運転すると子供の相手ができないので、やはり子供が寝ている間に少しでも長い距離を移動しておきたいでしょう。
準備は万端にすべし!
大人一人で子供を連れて車移動をする場合は、忘れ物なく、用意周到で出発しましょう。
出発してから「忘れた!どうしよう…」と困ることがないよう、数日前からの計画が大切です。
直前で準備を始めると慌てますし、あとから思いつく持ち物もきっとあるでしょう。
持ち物はメモをして、うっかり忘れのないように!
私が「車×ワンオペ」の子連れ帰省をした時に大変だったこと
私が住んでいる場所は、実家から車で2時間半~3時間の距離です。
夫は土日や祝日も仕事なので、だいたい一人で運転して帰省していました。
子供が幼稚園に入る前は、年に5~6回は車で帰省しており、0歳の赤ちゃん期から車です。
いまでは長時間の車移動は慣れっこですが、子供が赤ちゃんの頃は毎回、帰省するのは大きな山でした。
そんな私の大変だった体験談をご紹介します。
1時間以上泣き止まなかった
お昼寝のタイミングに合わせて出発し、高速道路に乗ってから予定通り子供が2人とも寝てくれた10分後のこと…。
気づいたら目の前に高速道路パトロールカーが!
「速度を落としてください」という文字を出して、私の車をはじめ、他の車の軍団の先頭を走っていました。
それだけならスピードを落として走行すれば良いだけなのですが、このパトロールカー、サイレンを鳴らし始めたのです…
そして最悪な事態が起きたのは、トンネルに入ってすぐでした。
トンネル内は音がこもるので、サイレンの音が尋常でないほど耳にくる大きさで、1歳過ぎの下の子が泣き始めてしまったのです。
眠ったばかりなので、まだまだ寝足りず、でもサイレンの音がうるさくて寝られないのでギャン泣きです。
高速道路だけれど、ゆっくりしか進まず、次のサービスエリアまではまだまだほど遠く…
結局、1時間は泣き続けてしまい、その間止まることもできないので何もしてあげられず、私の心はボロボロでした。
「赤ちゃんは泣き疲れたら寝る」ということが通用しない帰省でした。
おむつはもう嫌だ!
上の子がトイレトレーニング中に一人で子供達を連れて実家に帰る際、おむつを嫌がりました。
下の子がお昼寝中に移動したかったため、サービスエリアに寄ることで下の子を起こしたくありません。
でも、せっかくおむつを卒業できそうな時だったので、パンツを履きたいという上の子に無理やりおむつを履かせることもできませんでした。
結局パンツで車に乗せましたが、当然、途中でサービスエリアに寄ってトイレ休憩をします。
車を停めた時は下の子はお昼寝をしていましたが、抱っこ紐に入れる際に起きてしまいました。
再出発する時には下の子はもう完全に目が覚めてしまい、実家までの残りの1時間、ぐずらないことを祈りながら運転したのです。
子供2人のトイレのタイミングが合わない
子供が2人ともおむつを卒業すると、それぞれのトイレ休憩のタイミングに気を遣わなければいけません。
どちらかがトイレに行く時に、もう一人に声をかけても「出ない!」と。
慣れないうちは仕方がないと思っていましたが、再出発するとやっぱりもう一人が「トイレ!」と言うのです。
トイレに座らせると、待っていればおしっこは出るので、とりあえず座らせるようになりました。
「車×ワンオペ」の子連れ帰省に慣れた今の我が家
- タブレットや車内のテレビはなし
- 音楽のみ聴く
- おやつを食べる
- おもちゃで遊ぶ
- お昼寝や夜の寝る時間に合わせる
- 私と会話を楽しむ
- 見えている光景について会話する
我が家では車にあえてモニターを設置していません。
車社会で生きているので、毎日車で移動します。
また、長距離の帰省が年に数回ありますが、モニターやタブレットは置かないことに決めています。
代わりに音楽を流したり、おやつを食べたり、自分で選んで持ってきたおもちゃで遊んで過ごすのです。
そして、できるだけお昼寝の時間に合わせたり、夜の寝る時間に合わせて移動するようにしています。
お昼寝から目覚めたり、おもちゃに飽きた時は、運転している私と外の景色を見て何が見えるか話して楽しみます。
ひらがなが読めるようになると、看板の文字を見ることで会話も深まるため、話が盛り上がるようになりました。
自然と車内は親子のコミュニケーションの場ともなっているので、私は移動は大切な時間と感じています。
まとめ:「車×ワンオペ」の子連れ帰省はメリットばかり!対策はしっかりと☆
大人は自分一人で子供を連れて車で帰省するのは、なかなかのハードさです。
子供の人数が増えれば増えるほど、お世話をする人数が増えるので、大変さは増します。
しかし、子連れの車移動はメリットが大きく、慣れてしまえば新幹線より楽に感じるでしょう。
準備を万端にし、事前に対策を練ってシミュレーションをしておけば、ワンオペでも車で子連れ帰省はできます!
これを読んで、ワンオペで子連れ帰省をする際の交通手段として、車を選ぶ方が一人でも増えますように♪